第6回 bucca展 - bucca ページ！

第6回 bucca展

　　　　　会期　2019年11月11日(月)～16日(土) [ 初日: 12-18時, 最終日: 11-17時 ]

　　　　　場所　３３３１Arts Chiyoda(地下一階104) 東京都千代田区外神田6-11-4　

出展作品（50音順）　　　< 作品名◆ 書名◆ 著（編）者名◆ 発行所◆ 作者名◆ 職業◆ 制作意図・解説 >

作品名◆時代重ね（ときがさね）書名◆『元号通覧』著（編）者名◆森鴎外発行所◆講談社作者名◆AGASHI 職業◆書のアーティスト制作意図・解説我国の元号は645年の大化より始まる。文豪森鴎外は軍医を務めたのは有名だが、晩年宮内省で元号に関わる職に着いていたことは知られていないのでは。

作品名◆無題書名◆『グッドモーニング』著（編）者名◆最果タヒ発行所◆新潮社作者名◆Ko IRKT 職業◆画家制作意図・解説文庫本の最外側、縦横同サイズ。朝、本を手に芝の上に寝転がる。実際、芝は案外想像と反してそう柔らかくもなく、、日に当たる前の芝をイメージし作成しました。

作品名◆望んでいた山手線新駅名書名◆『落語小説集芝浜』著（編）者名◆山本一力発行所◆小学館作者名◆Ringorin 職業◆画家制作意図・解説新駅名に相応しい「場所名と落語の落(オチ)」新駅名は落語と同様落(オチ)があり「東京ゲートウェー」に決定波間に漂いやがて海底に止ったものが再び光を浴び大きな「海の幸」として時の経過が人の心に大きく響いた

作品名◆話の途中で書名◆『アリス殺し』著（編）者名◆小林泰三発行所◆創元推理文庫作者名◆Sow TAKADA 職業◆妄想をカタチにするクリエイター制作意図・解説表現する一歩手前を表現しました。（鏡の中に本と時計が見えます）

作品名◆遺伝子を操る書名◆『破壊する創造者ウイルスが人を進化させた』著（編）者名◆フランク・ライアン発行所◆早川書房作者名◆有泉尚職業◆映像屋制作意図・解説命をも脅かす感染症を引き起こすウイルスは怖い存在だ。しかし本書によればウイルスは私たちと共生している生命体であるという。さらにウイルスによって生物は進化が促されてきたのだというのだ。本作品はブラウン管に磁石を近接させることにより、電子ビームに歪みが起こり映し出されている映像が表情を変える。この作品もまた磁力と共生し変化を続けている。

作品名◆増殖する宇宙書名◆『平行植物』著(編)者名◆レオ・レオーニ発行所◆工作舎作者名◆有泉仁見職業◆アートセラピスト制作意図・解説「平行植物とは、植物である前にことばであった植物であり、時空のあわいに棲み我らの知覚を退ける植物群である。」はじめにことばありき。そこから世界が生まれたのだ。インフレーション理論によると宇宙は無数に存在する。宇宙が宇宙を生みその宇宙がまた新たな宇宙を生むのだ。一つの本（世界観）を内包して育つこの植物は一つの宇宙でありそれがまた新たな宇宙を生んでいき創造は無限に続いていく。

作品名◆CROOKED House「ねじれた家」書名◆『ねじれた家』著（編）者名◆アガサ・クリスティー発行所◆早川書房作者名◆安藤香子職業◆イラストレーター制作意図・解説このブックカバーを開いたらきっとこの本を読んでみたくなりますヨ！

作品名◆ダブリンの奇笑転尻（だぶりんのきしょうてんけつ）書名◆『ユリシーズ1－12』著（編）者名◆ジェームズ・ジョイス（柳瀬尚紀・訳）発行所◆河出書房新社作者名◆石川勝一職業◆版画家制作意図・解説読書家が一度読み二度読み・・・解らないと言い、この本を三年を費やして読んだ人もいるという超超超難解で誰にも薦められな一書。内容は冴えない男が1904年6月16日のアイルランドはダブリンの街を歩きまわる一日を記したもの。作品はそのダブリンの街をジオラマとしたもの。

作品名◆カフカへ書名◆『海辺のカフカ』著（編）者名◆村上春樹発行所◆新潮文庫作者名◆祈吏職業◆病院事務制作意図・解説白い本の表紙へカフカへの思(想)いを写してみました。

作品名◆カラフルエモーション書名◆『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』著（編）者名◆フレディみかこ発行所◆新潮社作者名◆奥山ちぴろ職業◆家事手伝い制作意図・解説たくさんの感情が描かれた本だったので、あらゆる想いを色と形で表しました。嬉しい・悲しい・羨ましい・退屈など日々混ざり合う気持ちの波です。いつでも持ち歩きたいのでバッグの型にしました。

作品名◆阿房列車を読みながら書名◆『第一阿房列車第二阿房列車第三阿房列車』著（編）者名◆内田百閒発行所◆新潮文庫作者名◆小口智也職業◆グラフィックデザイナー制作意図・解説とりとめのない　旅と酒と夢の時間

作品名◆「万葉集」に寄せて書名◆『万葉集』発行所◆岩波書店作者名◆忍足博子職業◆アーティスト制作意図・解説万葉の人々の感性に心ひかれ制作しました。“令和”の命名本としてではなく、「万葉集」そのものを味わっていただきたいと思います。「万葉集」はあの時代を生きた人々の人生そのものです。ビンの中のライトは人々の“魂”を、ジグソーパズルは“人型”を、点滅の照明は天空の“星”を、足元の照明の影は“月”を表しています。あとは皆様の想像力。それぞれのスイッチを入れて下さい。

作品名◆花と鳥のブックカバー書名◆『心象の山々』著（編）者名◆大谷一良発行所◆恒文社作者名◆木地本重徳職業◆アルバイト制作意図・解説心を惹き付けるカバーを創りたいと思って創りました。

作品名◆環とライン書名◆『イギリス聖地紀行』著（編）者名◆沢田京子発行所◆株式会社トラベルジャーナル作者名◆窪坂雄志職業◆文化財発掘調査補助員制作意図・解説地球上には無数のエネルギーラインが存在するらしい。地上だけではなく、地球を貫く宇宙からのエネルギーメッセージを古代人は様々な手段で現代に伝えようとしているかも知れない。しかし、我々にはまだ解明できない。

作品名◆知識の系統樹書名◆『Light on Yoga』著（編）者名◆B・K・S・アイアンガー発行所◆白揚社作者名◆児玉小百合職業◆カンドママ制作意図・解説大地に根をはる１本の木は大地からたくさんの水と栄養をえて成長する。人間もまた大地に１枚のマットさえあれば、アサナ(ヨガのポーズ)を行うことで身体をコントロールし、身体を精神のよき乗物とすることができる。尊敬するヨガの師に勧められたこのアイアンガー氏の本をぜひ手に取ってご覧ください。

作品名◆Pad Wrap 書名◆『電子書籍』発行所◆橙緑屋作者名◆齋田次郎職業◆染色家制作意図・解説 iPadケースです。正絹丹後ちりめんの風呂敷にポケットを付けました。折りたたみ、結びます。

作品名◆彼女たちの旅書名◆『三つ編み』著（編）者名◆レティシア・コロンバニ齋藤可津子訳発行所◆早川書房作者名◆静野あゆみ職業◆ブックデザイナー制作意図・解説逆境に負けず、運命と戦うことを選んだ３人の女性の物語。女性の象徴でもある髪（三つ編み）が、それぞれ遠く離れた場所にいる彼女たちを結びつけます。胸が熱くなりました。その勇気、闘志、情熱にエールを！

作品名◆私のブックカバーたち書名◆『私の手帳と電子書籍』作者名◆島津義明職業◆映像クリエーター制作意図・解説 bucca展に参加することになり我が家の本棚を見返しました。本棚には私の手帳もならんでおり、読み返してみると、「私」と「読書」の記録が詰まっていました。この手帳こそが私たちのブックカバーだと感じました。ですが、ある時期から本棚にならぶ「本」と「手帳」が増えなくなっていました。私がスマホで電子書籍を読むようになった頃です。今の私のブックカバーはスマホだったのだと気づかされました。

作品名◆仮面＆ Co 書名◆『仮面考』著（編）者名◆山城祥二発行所◆株式会社リブロポート作者名◆シャングリラセーコー職業◆画家制作意図・解説「仮面考」という本の内容は「仮面」をテーマにしたシンポジウムの記録です。その会話の中に登場してきた古今東西の仮面達もおしゃべりに花を咲かせているでしょう。

作品名◆ろうそくの火で読む書名◆『陰翳礼讃』著（編）者名◆谷崎潤一郎発行所◆中公文庫作者名◆杉浦夏畦職業◆水墨画家制作意図・解説ろうそくは漆の美しさを引き立てる。水性漆を代用した箱を、お重箱のように衝立を畳んで重ねて蓋と紐を結んで持ち運べる仕様。著者が提言する美 = 日本の陰影、光を持ち運ぶ。

作品名◆造りだす時代書名◆『サッカーボーイズ』著（編）者名◆はらだみずき発行所◆角川文庫作者名◆杉山輝之職業◆造形アーティスト制作意図・解説粘土と張金の立体の上にキャンパスを張って、フリージグゾーパヅルの形式で内と外の形を作品にしました。

作品名◆JOMON 書名◆『縄文時代の歴史』著（編）者名◆山田康弘発行所◆講談社現代新書作者名◆鈴木昇岳職業◆Sumiアート制作意図・解説約一万年以上続いた縄文時代そして、その文化が日本列島隅々まで行き渡っていたことは真に驚嘆すべきことである。そしてその代表たる縄文土器の現代にも通じる文様のユニークな創造性これらに触発され、色々と手掛けています。

作品名◆空（くう）ある歓び書名◆『茶と人生』著（編）者名◆山崎武也発行所◆PHP研究所作者名◆鈴木保子職業◆和綿わくわく愛好家制作意図・解説習得することに力を注ぎ時間をかけて得た重いものが「不完全なもの」を大切にする。驚きの(心の)作法によって心の空（くう）を生みだし味わえた私の大事な一冊。“さりげなさ”に戻れる本

作品名◆潜行！「しんかい6500」書名◆『すごいぞ！「しんかい6500」地球の中の宇宙、深海を探る』著（編）者名◆山本省三[著] 友永たろ[絵］発行所◆くもん出版作者名◆大悟法淳一職業◆エディトリアルデザイナー制作意図・解説付録付きの本など多々ありますが元からオブジェが飛び出てる・合体している本があってもいいかな…なんて。そんな本は飾っておきたくないですか？（本の下の海面はあくまで台座です…。クリスタルレジンを4kg使用しました）「しんかい6500」と「スノースピーダー」は共に1/48

作品名◆カヴァーの遠近法書名◆『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』著（編）者名◆ウンベルト・エーコ発行所◆阪急コミュニケーションズ作者名◆関原直子職業◆グラフィックデザイナー制作意図・解説文字があれば本となる。本はカバーをまとい、カバーは光を得、また文字を集める。

作品名◆『河童が覗いたインド』のブックカバー書名◆『河童が覗いたインド』著者名◆妹尾河童発行所◆新潮社作者名◆田口加代子職業◆グラフィックデザイナー制作意図・解説始めての海外旅行一人旅にインドを選んでしまったきっかけになった本です。インドに行き私の人生は大きく変わりました。インドはこの本にある程、明るいばかりでもなくでも生命力に満ちあふれた人々のるつぼでした。30年前のインド、聖と俗、カオスの世界をほんの少し感じて頂けたら幸いです。絵も字も河童さんの手描きのこの本はとても素晴らしい本です。

作品名◆99通りの捧げもの書名◆文体練習著者名◆レーモン・クノー朝比奈弘治訳発行所◆朝日出版社作者名◆竹内徳子職業◆画家制作意図・解説　ひとつの短いお話を99通りの文体で表現している本。翻訳も造本も美しい。この美しい本へ、99通りのコラージュをカバーとして捧げる。

作品名◆ケニーのまど書名◆『ケニーのまど』著（編）者名◆モーリス・センダック発行所◆冨山房作者名◆タチアキヒロ職業◆舞踏家制作意図・解説窓から見ていた景色、あれは私の心でした。

作品名◆∞ 書名◆『ぼくがゆびをぱちんとならしてきみがおとなになるまえの詩集』著（編）者名◆斉藤倫発行所◆福音館書店作者名◆中路保美職業◆ドールハウス作家制作意図・解説子ども達のようなまっさらな心で読む詩や物語はおおいなる想像力を生む。たくさん読んで感じてほしい。本から言葉が飛び出してくる！そんな感覚がなつかしい。年を経ると積んどく本が増え、それは楽しみでもあり苦痛でもある…

作品名◆私は箱男になりたい書名◆『箱男』著（編）者名◆安部公房発行所◆新潮社作者名◆中村欽太郎職業◆グラフィックデザイナー&イラストレーター制作意図・解説箱の中に自分を置いた時、何が見えるのか？「箱男」を見るもう一人の自分には、「箱男」はどう見えるのか？それが、矛盾を孕んだ現代社会のひとつの、そして全体の「答え」である。

作品名◆魂の記憶書名◆『「女に」』著（編）者名◆谷川俊太郎絵佐野洋子発行所◆マガジンハウス作者名◆野村富美職業◆アーティストおっぱい地蔵ちゃん制作意図・解説３０年前に購入した本で、私の心にずっと響き、今もなお私の人生のテーマをこの本から教わったように感じます。

作品名◆ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ書名◆『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』著（編）者名◆いわむらかずお発行所◆偕成社作者名◆曳野真帆職業◆アーティスト制作意図・解説子供の頃に読んでもらった絵本です。この本を、枕の下に置いて眠り、その時に見た夢を、枕にドローイングしました。

作品名◆ゲルニカの眼書名◆『暗幕のゲルニカ』著（編）者名◆原田マハ発行所◆新潮社作者名◆菱沼勉職業◆美術家制作意図・解説ピカソが〈ゲルニカ〉を制作していた１９３７年。３人の女たち◇オルガ・クローヴァー◇マリー=テレーズ・ワルテル ◇ドラ・マールとピカソの壮絶な戦いを、〈ゲルニカ〉の母子は何を見ていたのだろう。

作品名◆刻の言霊－ときのことだま－書名◆『神代文字練習帳』著（編）者名◆片野貴夫発行所◆ヒカルランド作者名◆古谷緋龍職業◆モノクロームアーティスト（墨アート作家）・陶芸作家制作意図・解説神代文字の中から、ホツマ文字、龍体文字のフトマ=図(言霊配置図)を陶土でおこし、時計を制作。宇宙のエネルギーを集める装置の役割をすると言われている。太古に思いを馳せ、逆回転時計も作ってみた。

作品名◆赤い実から一杯のコーヒー書名◆『COFFEE』著（編）者名◆角謙二発行所◆株式会社枻(えい)出版社作者名◆宮田啓子職業◆陶芸好き主婦制作意図・解説おいしいコーヒーを淹れ飲みたい本を開いたらコーヒーの香りがしてきたらどんなに幸せかとの思いでこんなブックカバーを作ってみました。

作品名◆ココ・シャネルの創造の繭書名◆『シャネルザ・ファッション』著（編）者名◆E・シャルル=ルー榊原晃三訳発行所◆新潮社作者名◆村上華牛職業◆墨アート作家制作意図・解説自立・意志・自由 / 女性のファッションを解放したシャネルの伝記。ココ・シャネルの創造の糸を紡ぐ繭として表現しました。針金を編んで成形した型に手漉き和紙の手法で楮(こうぞ)をかけて仕上げ。シャネルのシンボルであるカメリアやパールを添えて。底に敷いた和紙も手漉きです。

作品名◆持続可能な社会（SDGS）書名◆『宮沢賢治に聞く』著（編）者名◆井上ひさしこまつ座発行所◆文芸春秋作者名◆山崎倖子職業◆墨の絵作家制作意図・解説今、云われているSDGS(持続可能な社会)をめざしていたのが、賢治ではなかったのか。寝る時に賢治全集を枕元に置いて寝たという井上ひさしさん。こんなブックカバーに照らされながら持続可能な社会を考えるのはいかが。

作品名◆鏡付本立書名◆『生活の喜び』著（編）者名◆職業教育協会発行所◆開隆堂作者名◆山本せい子職業◆古布収集家制作意図・解説古い布の楽しさにみせられて!!

作品名◆木の種類が手で触れてわかるブローチ付き樹木図鑑書名◆『樹木図鑑』著者名◆監修林将之/編著ネイチャー・プロ編集室発行所◆ナツメ社作者名◆吉澤正職業◆画家制作意図・解説楽しくなる樹木図鑑を目指してブローチを作ってみた。実際に木に触れる機会を箱の中に詰めてみた。木の種類を集めるのに苦労した。木の箱の表紙は落ち葉を拾ってきてジェッソの上に置き剥がしテレピンで溶いた油絵具を塗り乾いてから水彩絵具で色付けした。木の種類がわかるブローチを身につけ樹木に興味を持っていただけたらと思っている。